この記事でわかること
なすは数本まとめ売りが多く、1回で使い切れないことがあります。湿度を好む野菜のため、時間が経つとしなびてしまうでしょう。早めに使い切れないときは、鮮度を保ちやすい冷凍保存がおすすめです。冷凍すると調理時間の短縮にもなるため、時短料理にも活用してみましょう。
なす冷凍保存方法
なすの冷凍は、生をまるごとやカットしてから、または調理してから冷凍する方法があります。
生のまま冷凍
生のままなすを冷凍する場合は、1本まるごと、または使いやすいサイズにカットしてから冷凍します。1本まるごと冷凍する場合は、煮浸しなど塊で調理する料理に向いています。炒めや煮込み料理なら、食べやすいサイズにカットしましょう。
1本まるごと
1本丸ごと冷凍する場合は、ヘタが付いたまま保存袋に入れ空気を抜いて冷凍します。
カットしてから
乱切りや細切りなどカットしてから冷凍する場合は、水にさらしてあく抜きしておきます。あく抜きしてから冷凍すれば、調理の手間が少なく、黒ずみを防げます。
ザルにあげて水分をよく拭き取り、密閉袋に入れ空気を抜いて冷凍しましょう。袋の中に平らに入れると、早く冷凍できます。
調理済みなすを冷凍
調理時間を短縮したい場合や、冷凍による味の低下を防ぎたいなら、下茹でしたなすを冷凍しましょう。レンジで加熱するか、鍋で下茹でしたものを、粗熱を取って冷凍します。冷ましたなすを保存袋に入れて、空気を抜いてから冷凍庫に入れます。
なすの保存方法
なすは温かい地方の野菜のため、比較的暑さや湿度に強い傾向があります。室温が高くなければ常温での保存も可能です。逆に低温の保存には弱いため、冷蔵庫の保存は工夫が必要です。鮮度を保つなら冷凍保存がいいでしょう。
冷蔵庫
なすの保存に最適なのは、温度8~12℃、湿度90~95%です。冷蔵庫だと温度が低すぎるため、低温障害を起こす恐れがあります。冷蔵庫に入れる場合は、温度が低くなりすぎない野菜室に入れてください。
野菜室になすを入れる場合は、1本ずつラップに包み保存袋に入れます。むき出しのなすだと水分が奪われて、短期間でしなしなになります。多少手間でも、ラップに包んでください。
常温
室温が低すぎず高くならない時期であれば、なすを常温保存できます。ただし冷蔵保存と比べて保存期間が短くなります。早めに使い切れないときは、常温より冷蔵や冷凍保存がおすすめです。
なすの保存期間
なすは常温だとあまり日持ちしません。冷蔵、冷凍の順で保存期間が長くなります。長期保存したいなら、冷凍保存がおすすめです。
冷凍なら約1か月
なすは、冷凍庫で約1か月間保存できます。生のままでも調理済みなすでも期間は変わりません。
冷蔵なら約1週間
なすを野菜室に入れておくと、約1週間は持ちます。
常温なら2~4日
なすは常温だと、2~4日程度持ちます。買ってからすぐに使わないなら、冷蔵か冷凍しましょう。
冷凍なすのおすすめレシピ
なすを冷凍すると、繊維が壊れて柔らかくなります。煮込み料理にするか、焼きなすや素揚げにすると美味しく食べられます。食感を活かした炒め物は適していません。
お浸し
1本のままのなすを冷凍しておくと、お浸しに使いやすいでしょう。凍ったなすをレンジで加熱すると、手でも簡単に裂けます。包丁いらずで、だし汁に漬け込むだけで簡単です。
冷凍庫から取り出した1本のなすを、耐熱容器にそのまま乗せます。レンジで3~5分加熱しましょう。熱々のなすを水につけながら冷まし、ヘタの部分から手で裂きます。
裂いたなすに、めんつゆとすりおろしショウガを加えましょう。仕上げに鰹節を上から振りかけて完成です。
トマト煮
乱切りした冷凍なすを使うと、煮込み料理も早く味が染み込みます。なすはトマトとの相性がよく、おすすめです。冷凍なすを使っているため、繊維が壊れてとろりとした食感になります。
鶏肉や玉ねぎなど好みの具材を乱切りにします。フライパンにオリーブオイルを入れ、薄切りのニンニクと野菜を炒めましょう。鶏肉も加えて火が通ったら、冷凍なす・トマト缶とコンソメを入れ煮込みます。
ソースにとろみがついたら、塩コショウで味付けして完成です。
揚げ浸し
なすの揚げ浸しは、予め油で揚げて冷凍したなすを使います。乱切りや細切りにしたなすを、油で揚げましょう。粗熱を冷ましてから保存袋に入れ空気を入れて冷凍しておきます。
揚げた冷凍なすは、凍ったままフライパンに入れます。だし汁やすりおろしショウガも一緒に入れて煮込み、なすが解凍できたら出来上がりです。事前に調理してあるため解凍するだけでよく、時短調理になります。
まとめ
なすは湿気を好む野菜のため、すぐにしなびてしまいます。3本や5本入りで売られていることも多く、余してしまうでしょう。新鮮な状態でなすを食べたいなら、冷凍保存がおすすめです。1本ままでも冷凍が可能で、手間なく冷凍できるでしょう。