玉ねぎの冷凍保存は可能?おすすめの冷凍方法と玉ねぎレシピ

玉ねぎは長期保存できるイメージがあるため、大量にまとめ買いする方は少なくありません。大量に買えば当然使い切るのに時間がかかり、傷んでしまうこともあるでしょう。玉ねぎを新鮮なまま保存したいなら、常温や冷蔵方法、または冷凍方法を学んでみてください。

玉ねぎの保存方法

玉ねぎの保存方法は、冷蔵・常温・冷凍の3つのやり方があります。

冷蔵

冷蔵庫の野菜室は、玉ねぎにとって湿度が高めです。野菜室は90%程度の湿度なのに対し、玉ねぎに最適な湿度は50~70%です。玉ねぎを野菜室に入れる場合は、1つずつ新聞紙で包んで湿度の影響を減らしてください。

皮をむいた玉ねぎは、ラップに包んで冷蔵保存します。スライスした玉ねぎは、密閉袋に入れ空気を抜いて冷蔵保存が可能です。

常温

丸ごとの玉ねぎを常温で保存するなら、湿度が少ない風通しのよい場所で保管します。玉ねぎは湿気を嫌うため、保管場所に注意しましょう。通気性を良くする方法は、ネットにつるす、段ボールに入れる、新聞紙でくるむ方法があります。

冷凍

大量の玉ねぎを長期保存する場合は、冷凍する方法もあります。室内に保存する場所がないときは、冷凍保存するのもありです。

みじん切り玉ねぎ

生の玉ねぎをみじん切りにしたら、密閉袋に入れ空気を抜き冷凍します。薄くしておけば、凍った状態でも手で割れやすく、好きな量が使えるでしょう。

またみじん切り玉ねぎは、飴色玉ねぎにしてから冷凍も可能です。みじん切りの生の玉ねぎを一度冷凍して、細胞を壊してから炒めましょう。生から炒めるより火が通りやすく、短時間で飴色玉ねぎができます。

飴色玉ねぎになったら、同じように密閉袋に入れ空気を抜いて冷凍保存します。ヘラで1回分ずつ凹凸をつけておくと、凍ったままでも割れやすいでしょう。

スライス玉ねぎ

スライスした玉ねぎも、同様に密閉袋に入れ冷凍保存します。スライスした玉ねぎは、炒め物用におすすめです。また幅が広いくし切りも便利です。

丸ごと玉ねぎ

大量の玉ねぎが手に入ったら、丸ごと冷凍しておきましょう。皮をむき上下を切り落としてから、ラップで包み密閉袋に入れて冷凍します。

玉ねぎが大量に手に入り、どの調理に使うか分からない場合は、1つ丸ごと冷凍がおすすめです。丸ごと冷凍した玉ねぎは、冷凍庫から冷蔵庫に移し3時間くらい経つと包丁が入るようになります。

丸ごとの玉ねぎを煮込み料理に使うなら、包丁で上下に十字の切込みを入れましょう。ひと手間をかけることで、味の染み込みがしやすくなります。

半玉の玉ねぎ

丸ごと冷凍保存は、玉ねぎ半玉でもできます。ポトフのように、半玉の玉ねぎを使うとき用におすすめです。皮をむきラップに包んでから密閉袋に入れて冷凍してください。

すりおろしの玉ねぎ

玉ねぎを薬味として使うなら、すりおろし玉ねぎの冷凍がおすすめです。皮をむきすりおろした玉ねぎを密閉袋に平らになるようにして冷凍します。

平らに冷凍しておくと、凍ったままでも手で割れます。使う分だけ取り出ししやすく便利です。すりおろし玉ねぎは、ソース作りや肉の漬け込みに使えます。

玉ねぎの保存期間


玉ねぎの保存期間は、常温や冷蔵で多少異なります。

冷蔵保存は約1か月

蒸し暑い夏場は湿度の影響を受けやすいため、冷蔵保存がおすすめです。野菜室で約1か月間保存できます。

常温保存は約2か月

常温保存なら約2か月間持ちます。湿度が低い時期なら常温保存を選びましょう。

冷凍保存は約1か月

冷凍保存した玉ねぎは、冷凍庫で約1か月間保存できます。みじん切りやスライスなど形状にかかわらず同じ期間です。

たまねぎのおススメレシピ


冷凍した玉ねぎは、形状に合わせて使い分けができます。形状によって炒め、煮込み、飴色玉ねぎなどを使い分けましょう。

カレーライス

飴色玉ねぎでカレーライスを作ると、旨味が増しておすすめです。みじん切りにして冷凍した玉ねぎを使えば、短時間で調理できます。また食感を出すため、くし形やスライス玉ねぎも加えてみましょう。

飴色玉ねぎを作るときは、オリーブオイルとバターで丁寧に炒めます。玉ねぎの色が変わってきたら火を弱めて炒めましょう。生からだと45分かかるところを、冷凍玉ねぎを使うと10分で完成します。

カレーライスは、鍋で具材を炒めてから水を加え煮込みます。具材に火が通ったら火を止めて、市販のカレールーを入れます。再び弱火にかけてトロミが出たら完成です。

玉ねぎの炒め物

くし形に切って冷凍した玉ねぎは、炒め物に向いています。細胞が壊れているため火が通りやすく、味も短時間で染み込みやすいでしょう。

油でショウガとひき肉を炒めておきます。肉に火が通ったら、冷凍玉ねぎを入れ炒めましょう。味付けは、醤油、みりん、砂糖とシンプルなものがおすすめです。玉ねぎに味が染み込み、ご飯に合うおかずです。

玉ねぎの丸ごとスープ

市販のコンソメブイヨンと水、冷凍玉ねぎがあれば作れるレシピです。生の玉ねぎと比べて味が染み込みやすく、時間短縮になるでしょう。

水に冷凍玉ねぎ、コンソメブイヨンを入れて20分煮れば出来上がりです。仕上げに粉チーズや刻みパセリを添えると見た目がよく、風味も増します。

まとめ


玉ねぎが痛んだ経験がある方は、時期に合った保存方法をしましょう。とくに新玉ねぎだと水分が多く傷みやすく注意が必要です。冷蔵・常温・冷凍の3つの保存法を使い分けてみてください。