この記事でわかること

雹害にあった梨(幸水)
みなさんこんにちは。
前回のblogをご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが令和4年6月に関東各地で大粒の雹が降り、
トウモロコシや桃、梨など収穫間近の農作物に大きな被害が出ました。
今回は、降雹被害を受けた千葉県市川市の農家さんから、雹害を受けた梨(雹害梨)を送っていただきました。
ロスにするのではなく、また商品価値を損なうこともなく、逆に付加価値を付けて販売することはできないだろうか?
フリーズラボでは、急速冷凍の観点から、コンポートにして冷凍保存してみました。
いただいた梨は水分が多くシャキシャキ食感の甘い梨「幸水」。
上の写真は、雹害を受け多少傷の入った梨です。
雹害の傷跡が痛々しく残り、商品価値は大きく損なわれてしまいました。
今回の利用した「幸水」は、お盆のころまでに収穫されます。
収穫間近に襲った雹害は、農家さんが丹精込めて栽培してきた1年の成果を、僅か数分で奪い去ったと言っても過言では無い状態でした。
雹害梨の状態を確認!
まず、深く傷のあるものを選んで皮を剥いた状態を確認しました。
雹が当たった部分が硬くなっています。
その部位を取り除けば、果肉は何の問題もないようです。
実際に食べてみると甘い果汁がたっぷりと口の中にあふれ出します。
示した数値は13.1%。これは、メロンや桃にも負けない糖度です。
続いて梨の食感をアナライザーで計測してみました。
【計測結果】
針が梨に刺さってからの最大点の平均は5.15N(1N=100g)。
グラム換算で515gの負荷(歯ごたえ)でした。
いざ!コンポート作成
前回は、梨ジュースを作ってみました。

梨ジュース
今回は、「梨は飲み物だ」的に飲むゼリーとデザートに利用できるように
コンポートに加工してみます。
共に真空舗装機で包装後、急速冷凍機NANO-freezeで急速冷凍して保存します。
もう幸水の収穫は、終わりですが加工して冷凍保存すれば旬がそのままいつでも食べられます。
今回のような雹害や豪雨などそのままでは、価格が安くなってしまうものや流通しないものも加工品として付加価値販売ができればロスもなくなり
農家の助けにもなると思います。

梨のジュースと飲むゼリーとコンポート
【コンポートレシピ】
梨 八つ切り
白ワイン
グラニュー糖
果汁 お好みで(レモン、ライム等)
今回お送り頂いた梨は、サイズも大きいので1個でコンポート2パック(1パック4切れ)が作れます。
飲むゼリーも150ml3パックになるので歩留も良く、傷があるから廃棄するには、もったいない品物です。
購入者が工夫すればアレンジ色々です。
ミキサーがあれば梨ジュースにするも良し
鍋でコンポートにするも良し
勿論、旬の時期に生で食べるのが一番ですが購入した側が丹精込めて作られた梨を上手に使うことが大事だと思います。
旬が短いだけに旬に購入して大量調理して冷凍保存しておくことでフードロスを減らせます。
急速冷凍で保存し旬を延ばすことで、流通の時期を変えていくこと販売価格の上でも重要な点になります。
YouTube動画もテスト状況も公開しております。
https://youtube.com/shorts/gOE51Lyzkxc
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