この記事でわかること
じゃがいもは常温保存が可能ですが、気温が上がると芽が出てしまうことがあります。冷蔵庫に入れても、湿度が足りずシワシワになる場合があるでしょう。調理の時短を求めるなら、じゃがいもを冷凍してみてはどうでしょうか。冷凍に向かないじゃがいもでも、ひと手間加えることで美味しくなります。
じゃがいもの冷凍保存方法
じゃがいもは、生のまま、または加工してから冷凍できます。
生でカット
冷凍じゃがいもを美味しく食べるポイントは、小さくカットすることです。調理法によっては食感がザラつきますが、小さければそれほど気になりません。
じゃがいものカットは、細切りやくし切りなどがおすすめです。皮をむいて小さくカットしたら、水にさらします。水気をしっかり拭き取ってから、保存袋に空気を抜いて入れ冷凍しましょう。
マッシュポテト
マッシュポテトに加工してから冷凍すると、食感の悪さが気になりません。サラダやコロッケ用に冷凍しておけば、じゃがいもを茹でる手間を省けるでしょう。
皮をむいたじゃがいもを電子レンジや鍋で調理し柔らかくします。粗熱が取れたら、小分けにしてラップに包み、保存袋に入れ空気を抜いて冷凍します。薄くしておくと、冷凍のままパリパリと割れやすく、解凍にも時間がかかりません。
カレー
カレーをそのまま冷凍すると、じゃがいもの食感が悪くなってしまいます。じゃがいもを冷凍する場合は、カレーからじゃがいもを取り出し、マッシュにしてから冷凍します。
またじゃがいもだけを別茹でして、カレーと分けて冷凍する方法もおすすめです。茹でて粗熱を取り、小分けして保存袋に入れて冷凍します。カレールーと一緒に冷凍するのと比べて、じゃがいもだけを別で冷凍すると、食感が落ちにくいでしょう。
1個まるごと
じゃがいもは、1個まるごと冷凍が可能です。芽を取り除きよく洗ったら、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。1つずつラップに包んでから、さらに保存袋に入れ空気を抜いて冷凍しましょう。
じゃがいもの保存方法
じゃがいもは冷凍する以外にも、冷蔵や常温保存が可能です。
カットで保存
カットしたじゃがいもは、断面から酸化しやすいため、ラップに包んで冷蔵保存します。じゃがいもは、温度が低すぎると、低温障害を起こします。冷蔵庫に入れる場合は、気温が下がりすぎない野菜室に入れてください。
冷蔵保存
夏のように室温が上がりやすい時期は、常温保存で芽が出やすくなります。室温が上がる時期は、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。野菜室は乾燥しているため、1つずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて湿度を保つようにします。
常温保存
じゃがいもは、常温保存ができます。段ボール箱など通気性の良いものに入れて、冷暗所に保管しましょう。リンゴも一緒に入れると、リンゴから出るエチレンガスによりじゃがいもの芽が出にくくなります。
じゃがいもの日持ちと冷凍期間
じゃがいもは、常温でも比較的長持ちします。使いやすさを優先するなら、冷凍保存もおすすめです。
冷凍の場合は約1か月
カットやマッシュにしたじゃがいもを冷凍すると、約1か月間持ちます。
冷蔵庫の場合は約3か月
じゃがいもを冷蔵庫に入れると、約3か月持ちます。
常温なら約4か月
じゃがいもを常温保存すると、約4か月持ちます。ただし気温が高い時期は芽が出やすいため、冷蔵保存がおすすめです。
冷凍じゃがいもの使い方とレシピ
じゃがいもは冷凍すると食感が落ちやすいため、調理を工夫しましょう。細切りじゃがいもであれば、炒め物やスープに使えます。
お弁当用に冷凍のまま調理できるコロッケ
マッシュにしたじゃがいもは、具を混ぜ合わせてコロッケ用に冷凍できます。ひき肉やコーンなどを混ぜ合わせて、俵型に成形して冷凍しましょう。
冷凍したものは、凍ったまま油で揚げられます。忙しい朝にピッタリで、お弁当用として加工しておくのがおすすめです。
細切りじゃがいもの炒め物
細切りにした冷凍じゃがいもは、凍ったまま調理できます。冷凍したものを使えば、じゃがいもを切る手間もなく、水にさらす必要もありません。
フライパンに油を入れ、じゃがいもや豚肉、ピーマン等を入れ炒めます。火が通ったら、醤油やゴマ油で味付けしたら出来上がりです。
フライドポテト
くし形にカットして下茹でしたじゃがいもは、油で揚げればフライドポテトになります。カットしたじゃがいもは、レンジで下茹でしておきましょう。加熱したら粗熱を取って、保存袋に空気を抜いて冷凍しておきます。
凍っているじゃがいもは、そのまま高温の油でカラッと揚げます。きつね色になったら油からあげて、塩を振ります。お好みでチーズを乗せてレンジで加熱する方法もおすすめです。
まとめ
じゃがいもは、常温や冷蔵でも長期保存が可能です。冷凍するとスカスカになり食感が悪くなりやすいため、冷凍する考えがなかった人もいるでしょう。ひと手間加えれば冷凍じゃがいもも美味しく食べられます。加工しておけば時短料理にもなり、おすすめです。