急速冷凍機は中古でもOK?料金・品質・アフターサービスの有無など


食材の仕込みに時間がかかる、調理の手間をできるだけ減らしたいと思うときには、急速冷凍機の導入がおすすめです。実際、急速冷凍機を取り入れた企業からは業務が改善した、利益アップしたなどの声が寄せられています。

しかし急速冷凍機を導入するにはまとまったお金が必要です。少しでも経費を抑えるために中古品の購入を考えるケースもあるでしょう。ここでは中古の急速冷凍機設置や損をしない急速冷凍機の選び方をご紹介します。

中古でも急速冷凍機を買える


急速冷凍機の購入を検討するとき、お店や施設などの規模にもよりますが最低でも数百万円は必要だとわかります。より充実した大きな急速冷凍機を選ぶほど、購入費用はかさむでしょう。

しかしいくら質が良く十分要望に応えられる製品であっても、高すぎて手が出ないケースもあります。そのような場合に中古品の購入を検討する人もいるのではないでしょうか。

中古品は本当に安い?

確かに金額だけを見れば格安で良い買い物をしたと思うかもしれませんが、どんな環境で何年しようしたかや不具合などのチェックが難しい場合もあります。また、冷凍機本体と室外機がセットで機能するタイプですと組み合わせや冷媒配管や冷媒ガスの封入量が不明なので施工面で見ると新規導入よりコスト高になります。すると実際使い始めてから購入時には気づかなかった不良が見られ、修理や買い替えに余分な費用がかかることもあるでしょう。

長期間使えない可能性も

中古品の購入で確認しておくポイントに、製造元が存在しメンテナンスの対応をしているかがあります。既に使われた急速冷凍機を中古で買う場合、何かしら不具合がある可能性は消せません。そのため。もしもの時に対応してくれる製造元やメンテナンス会社が存在するとチェックしておきましょう。

それから中古の急速冷凍機もそれぞれ値段が異なり、金額は性能に関係するでしょう。あまりに安い急速冷凍機がありそれを購入を検討する場合は、価格の理由を十分聞いたうえでの判断がおすすめです。もしかすると壊れている、または壊れかけているなど、製品に問題があるかもしれません。

急速冷凍機の選び方


例えばニュークックチル方式のような、調理後急速に冷凍して中心温度も適切な温度までさげるだけでなく、提供する器ごと解凍が可能なタイプもあります。使いたい事業やシーンに応じた急速冷凍機を使い、食材や時間の無駄を省くことが利益アップにつながるでしょう。複数のポイントを検討し、適したものを選ぶことです。

提供する質のレベルは?

同じ飲食業でも高級レストランと大衆食堂では求める料理の質が異なります。そのため、自社ではどれほどの質のを維持できれば良いかを考えて急速冷凍機を選びましょう。

急速冷凍機の性能の差は食品を解凍したときに現れるため、例えばおいしい刺身が売りのお店で低性能の急速冷凍機を入れてしまうと評判が下がる恐れがあります。また食品との相性も冷凍庫により異なるため、主に冷凍したい食材に適した急速冷凍機かを確認することもポイントです。

また病院や介護施設では食品提供の安全基準があり、それに対応している機器かをチェックしてから導入しましょう。

コスパは?

安くて良いものが手に入れば大きな利益につながりますが、急速冷凍機は値段に性能が比例する場合が多いと言われます。そのため経費を節約するために低価格の冷凍庫にしてしまうと、業務内容に合わず結局無駄になることもあるでしょう。

急速冷凍機は10年以上続けて使う場合が多い機械で、初期投資の額は大きくても1日あたりに換算すると数千円になります。したがって、冷凍機の導入によりそれ以上の利益が見込めれば元は取れる計算になるでしょう。

利益率の低い商品を扱う企業では数千円の利益アップは難しいと思いがちですが、急速冷凍機の導入により人件費の削減にも取り組めます。経費を減らし売上が上がれば利益の確保は思ったより楽と感じるはずです。

万全なアフターケアは?

長年使い続ける急速冷凍機は構造も複雑で、素人が少し見れば直せるものではありません。そのため購入したあと長くアフターケアが受けられるメーカーや代理店の製品を選ぶと安心でしょう。もし故障しても連絡すればすぐ対応してくれるメーカーでなければ、業務がとどこおったり余分な出費がかさんだりしてしまいます。また倒産の危険性がある会社から購入すると、修理に必要な部品を入手できず買い替えになりコストがかさむかもしれません。

また正しく長持ちする使い方を教えてもらうと、10年以上経っても問題なく使い続けられるでしょう。購入を決める前の対応やその後のアフターケアの内容説明、実際にその機器を導入した企業の声などを参考にし、失敗のない急速冷凍機選びをしましょう。

まとめ


急速冷凍機の購入を検討するときは、ただ安いとの理由だけで中古品を選ぶことは避けましょう。特に格安な中古の急速冷凍機では、壊れやすい・メーカーが既になくアフターケアができない可能性などもあるので注意しましょう。

できれば新品を購入した方が安心して長く使い続けられ、1日当たりのコストも下がるため、業務内容の改善や利益率アップに役立つでしょう。