3Dフリーザーのおすすめポイントは?特徴やメリットをご紹介

冷凍機イメージ
冷凍機と言っても、さまざまなタイプがあります。そのため、どんな冷凍機が合っているのか分かりづらいと感じている企業も少なくありません。今回は、多種多様な冷凍機の中でも「3Dフリーザー」について紹介します。機能の高さとコストパフォーマンスの良さを求めるなら3Dフリーザーがおすすめです。

3Dフリーザーの特徴

一般的な急速冷凍機であれば、冷風が均一に当たりにくいため、食材によって冷凍ムラと乾燥が生じます。家庭用冷凍庫でもしっかり凍っている場所もあれば凍結が弱い部分もあるイメージです。

3Dフリーザーは風が当たらない場所がありません。3Dフリーザーは冷気が食材を包むように凍結していくので冷凍機にありがちな冷凍ムラは若干となります。冷凍ムラが少ないことで安定した品質の食品提供が可能となります。

3Dフリーザーのメリット

フリーザーと聞くと、ショックフリーザーを連想する人もいるのではないでしょうか。ショックフリーザーも優秀な機能を備えていますが、3Dフリーザーにはショックフリーザー以上のメリットがあります。こちらでは、どのようなメリットがあるかを紹介します。

素早く冷凍ができる

ショックフリーザーも素早い冷凍が可能ですが、瞬間冷凍機などと比較すると時間がかかります。しかし、3Dフリーザーはショックフリーザーの5分の1の時間で凍結することができるのです。

例えば、凍結に50分必要な食材でも3Dフリーザーを使用することでわずか10分に短縮できます。時間短縮ができるということは、それだけ食材にかかる負担を抑えることが可能となります。また、生産量を増やしたり、空いた時間を他のことに回せる利点があります。食材の外側からアイスバリアを形成していくこととそのまま冷凍できるのでスポンジケーキなどの柔らかい完成品に向いていると言えます。

ちなみに、3Dフリーザーが素早く冷凍できるのは、熱を奪う力が強いことが理由です。熱を奪う力が強くなることで、早い冷凍を実現させているのです。更に速さを求めるのであればリキッドフリーザー(液冷式急速冷凍機)も視野に入れてみてはいかがでしょうか。リキッドフリーザーは、ブライン液に浸して熱を奪うため最速の冷凍機とも言えますがスポンジケーキなどの柔らかく形を維持するものには不向きな点はあります。使われる用途に応じて生産性も考慮して判断することが重要です。

裸で凍結可能

通常、冷凍する際は食品が乾いてしまわないように容器などに入れる必要がありますが、すでに盛り付けてある食品やお寿司といった繊細な食品は、冷凍のために容器へ移し替えるのは難しい場合もあります。そんな時、3Dフリーザーを使えば、食品を「裸のままで冷凍」することが可能です。

3Dフリーザーは冷気の温度が高いことから、冷気を当てても食品が乾燥しにくいというメリットがあります。そのため、食品を裸のままで緩慢冷凍でき、かつ、新鮮なまま維持できるのです。

裸のまま冷凍ができるタイプは意外と少ないです。どうしても乾燥や変色など品質の劣化問題があります。3Dフリーザーは裸のまま冷凍することに適していることから、多くの業者などに活用されているのです。但し、麻婆豆腐やカレーなど固形でないものは、どちらにしてもパッキングの必要があるので自社の商品バリエーションを見て検討しましょう。

3Dフリーザーの技術

3Dフリーザーには多種多様な技術が組み込まれています。こちらでは、どのような技術があるのかを紹介します。さまざまな特徴がありますので、現時点で3Dフリーザー導入を検討している人は参考にしてみてください。

霜がつきにくい

食材に霜がついてしまうと、鮮度や味などが劣化してしまう可能性があります。
しかし、3Dフリーザーの場合は冷気を冷凍機内を循環させる仕組みではなく、食材を包むように循環させるので、食材や装置に霜がつきにくいのです。
3Dフリーザーはその構造上から霜がつきにくいので、使用後に冷凍機に付着した霜を取る手間などを省くこともできます。

安全保存が可能

3Dフリーザーは温度が高い食材もすぐに冷却可能です。一般的に温度が高い食材などは常温になるまで待たないと食材などが傷んでしまう原因となります。しかし、3Dフリーザーは温度が高い食材も安全に冷却保存することができるのです。

出来立ての形を崩さない

3Dフリーザーは他の空冷冷凍機と異なり、食品に直接風を当てることはありません。食材に直接冷風が当たらないことから鮮度や形をしっかり維持できるのです。出来立ての形を維持したい料理などには3Dフリーザーで凍結することを考えましょう。

一般的な急速冷凍の場合は食材などに直接冷風を当てて凍結するので、食材の形が崩れてしまう場合もあります。3Dフリーザーであれば、そういった心配を気にすることなく凍結することが可能です。

乾燥がほとんどない

3Dフリーザーは食材内部の水分をほとんど失わずに冷却することができます。そのため、冷凍機の悩みのひとつであった食品の乾燥を防ぐことができるのです。これは先述したように、直接冷風を当てないことで乾燥から食材を守っています。
瞬間冷凍機などでも乾燥に関して改善はされていますが、3Dフリーザーは他の冷凍機と比較しても大幅改善されていることが伺えます。

まとめ

3Dフリーザーにはさまざまな特徴がありますが、食材に直接冷風が当たらないのが最大の魅力ですが最近はリキッドフリーザーと比較検討されるケースが増えています。食材によっては適さないものもあることを覚えておいてください。むしろ、お寿司など裸のままで凍結したいものには3Dフリーザーが最適です。冷凍後の食品の芯温など細かく確認して3Dフリーザーを導入することでどのような利点があり自社にあっているのか?リキッドフリーザーの方が良いのか?をしっかり見極めてから取り入れてください。