福祉施設で経費削減するには?困難を乗り越えるための削減方法を解説


消費税増税や介護保険の改定による介護報酬の減収など、福祉施設経営は日々厳しい状況にさらされています。この現状を乗り切る方法のひとつに経費削減があり、日頃から頭を悩ませるのではないでしょうか。ここでは介護施設や老人ホームなどの福祉施設で取り組める、コスト削減の方法を紹介します。

 

福祉施設で経費削減する方法


介護施設や老人ホームなどを順調に運営するために欠かせない経費節減の方法を紹介します。自施設にとって取り組みやすいやり方から導入してみましょう。

 

消耗品の無駄遣いを減らす

福祉施設では日々ペーパータオルやマスク、ゴム手袋などさまざまな消耗品を使っています。消耗品1つあたりの単価は安いものの毎日たくさん使うため、たとえば1か月分になれば大きな額です。

現場が消耗品を気にせず使い、補充担当もなくなればただ発注するだけを繰り返せば、たちまち消耗品の額は増えてしまいます。そこで、普段の消耗品の使い方を見直すのです。

たとえば現場では1回の手洗いで使うペーパータオルの枚数を気にしたり、発注担当者はどのくらい発注をかけているかその増減を確認したりしましょう。小さなことの積み重ねですが、福祉施設の規模が大きいほど経費削減に役立ちます。また、要介護の高齢者には、おむつ給付補助や予防接種補助などがあるので自施設だけでなく利用者の家族負担軽減も心がけご家族と共にケアすることで信頼にもつながります。

調理方法の改善で人件費削減

福祉施設の業務のひとつに食事の提供があり、食材を扱う場所ではロスが経費を増やす恐れもあります。しかし決まったメニューを一定の人数分提供するのであれば、それほど経費削減にはつながらないものです。

調理についてコストカットするには、人件費に注目することがおすすめです。どうしても食事の前に調理する必要があり、その時間に人材を集めなくてはなりません。すると時給が高くなったり人材不足に悩んだりすることも少なくありません。

その場合は上手に食材や料理の冷凍を利用すると、ある時間に集中して働くことなく余裕を持った人員配置が叶います。それは食事提供を終えたあとなど、空いた時間で次回以降の下ごしらえを済ませられるからです。

提供前に下ごしらえから始めず、すぐに調理できる、またはできあがって冷凍してあるメニューを解凍して提供するのみであれば、それほど多くのスタッフを必要としないため、人件費削減に役立ちます。

水道光熱費を減らす

利用者の入浴やトイレ、調理場など介護施設や老人ホームなどではたくさんの水を使います。水道の水を出しっぱなしにすることはないかチェックして普段からきちんとしめるように心がけます。

しかし利用者の満足度が下がる、スタッフの作業効率が落ちるでは意味がありません。そのため節水に適した専用の道具を付ける、可能なところでのみ節水するなどの対策がしやすいです。

そして電気代はエアコンの場合設定温度よりも室外機への対策が良く、照明は倉庫や事務所などによってLEDと蛍光灯を使い分けた方が経費削減になります。あくまで作業効率を低下させずにコスト削減をすることがポイントです。

 

保存方法で調理場の経費削減になる


冷凍して食材を保存しておけば人件費の削減につながるものの、味や風味は落ちてしまいがちです。そこで多くの企業が取り入れている、品質を落とさず冷凍保存する冷凍技術をご紹介します。

 

空いた時間で下ごしらえをストックできる

学校給食も大量調理の手間がかかりますが、高齢者福祉施設は食材を柔らかくしたり食べやすい大きさに切ったりなど、さらに手をかけなくてはなりません。するとどうしても調理にコストがかかり、人件費がかさめば経費が増えます。

そしてひとりひとりの食べられるメニューを心がけながらおいしさまで追求しようとすると、さらなる経費が必要でそこまで費用をかけられる福祉施設は少ないものです。ですが利用者の満足度アップには食事のおいしさは重視するべきポイントです。

その点調理場に急速冷凍機を設置しておけば、すぐには使わない食材のストックをしておけます。食べやすいように柔らかくするなどの調理は毎回行っていると時間がかかるため、余裕のあるときに行って急速冷凍し保存すると、できたての状態で必要なときまで置いておけるため、業務が多忙なときも便利です。

急速冷凍機は食材だけでなく調理済みの料理にも対応しているため、介護施設や老人ホームで提供するメニューをまとめて作り、そのとき使わない分は冷凍保存しておくこともできます。液冷式急速冷凍機は、パッキングが必須であるため野菜や肉に下味を浸透させて冷凍するなど真空調理との組み合わせで時短調理も可能になります。

品質を維持しつつ冷凍保存できる急速冷凍機は、一般的な冷凍より保存期間が長いメリットもあり、冷凍が完了するまでの時間も短くなっています。さらに電気代も一般の冷凍庫とそれほど変わらないため、光熱費を抑えながら人件費削減が可能です。

 

まとめ


介護施設や老人ホームなどの福祉施設で経費節減をしたいときは、日頃使う消耗品の無駄遣いのチェックや調理に関わる人件費の削減、水道光熱費の節約を行いましょう。急速冷凍を使った調理済み食品の導入や、急速冷凍機を設置して下ごしらえなどの調理にかかる手間を減らし人件費を削減する方法など、できることから始めてはいかがでしょうか。

 

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